AIが使うサービスを、安心して任せられる形で。
Aidle は、AIが使うサービスの開発と、社内でのAI活用に取り組む予定の部門です。AIが外部のサービスを呼び出して仕事を進める。その使われ方に合ったサービスのあり方を考えます。
ここでは、AIが使うサービスに必要だと私たちが考える条件と、これからの取り組みを紹介しています。当社は設立準備中で、現時点で提供しているサービスや実績はありません。
AIが「使う側」になる
総務省・経済産業省の「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」(2026年3月31日)は、AIエージェントを「特定の目標を達成するために、環境を感知し自律的に行動するAIシステム」と定義しています。人が画面を開いてボタンを押す代わりに、AIが外部のサービスを呼び出して、調べ、整え、手続きを進める。そうした使われ方が、現実のものになりはじめています。
2024年11月にAnthropicが公開したMCP(Model Context Protocol)のように、AIと外部のツールやデータをつなぐ共通の仕組みも広がっています。MCPは2025年12月に、Linux Foundationのもとに設立されたAgentic AI Foundationへ寄贈されました。AIが使うサービスのあり方は、いまも形づくられている途中です。
ここで触れた資料へのリンクは、「用語と資料」の「参照した主な資料」にまとめています。
同じ機能を、人とAIはこう使う
サーバーの状態
web-01稼働中
CPU23%
再起動する(画面のボタンの見本。押せません)「再起動する」は、確認の画面で承認してから実行されます。
[
{
"name": "get_server_status",
"description":
"Returns state and CPU usage (%).",
"input": { "host": "string" },
"returns": { "state": "string",
"cpu": "number" },
"errors": ["HOST_NOT_FOUND"],
"requires_approval": false
},
{
"name": "restart_server",
"description":
"Restarts the host; stops jobs.",
"input": { "host": "string" },
"returns": { "ok": "boolean" },
"errors": ["APPROVAL_DENIED"],
"requires_approval": true
}
]
AIが使うサービスに必要な、六つの条件
私たちが、設計の指針にしたいと考えている条件です。
READABLE読める- 何ができ、何を渡せば何が返るのかが、機械が読める形で示されている(APIの仕様や、MCPのような共通の仕組み)。
PREDICTABLE予測できる- 結果もエラーも決まった形で返り、失敗したときは原因と次の手がわかる。
RETRYABLEやり直せる- 再試行できる条件が示され、同じ依頼を繰り返しても、意図した処理の効果が一度だけ実行したときと変わらない(冪等性)。
SCOPED任せる範囲が明確- AIに渡す権限が、必要な分だけに絞られている(最小権限)。ソフトウェアの安全性に取り組む非営利団体OWASPも、AIに機能・権限・自律性を与えすぎることを、生成AIを使うアプリの主なリスク(過剰なエージェンシー)の原因の一つに挙げている。
TRACEABLE追える- どのAIが、誰の権限で、いつ、何を実行したかを記録し、あとから確かめられる(監査ログ)。
SUPERVISED人が止められる- お金や契約、個人情報にかかわる操作の前には人が確認でき、実行を止められる。あとから元に戻せない操作は、そのことが実行の前に示されている。
インフラの考え方を、AIのために
権限、監視、記録、切り戻し。インフラの設計・運用で重視するこうした備えを、Aidle ではAIのための仕組みづくりに生かす方針です。
| インフラ(Core) | AIのための仕組み(Aidle) |
|---|---|
| 権限の設計 | AIに渡す権限の範囲 |
| 監視 | AIの動きの見える化 |
| 記録(ログ) | AIの実行の記録 |
| 切り戻し | 止める手段と、戻せる範囲 |
反対に、Aidle で生まれた仕組みは、Core の運用の仕事の効率化に役立てていきます。二つの部門が、互いに支え合う関係を目指します。なお、どちらの部門でも、お客様の情報は契約と取り決めに従って扱います。
これからの取り組み
01
自社サービス 構想中
AIが使うことを前提にしたサービスを、小さなものから企画します。機械が読める説明、決まった形の入出力、必要な分だけの権限。先に挙げた六つの条件を、最初の設計から満たすことを目指します。
02
社内活用 準備中
まず自分たちの業務で、文書の下書きや情報の整理、定型作業の効率化にAIを使い、効果と注意点を確かめます。AIの出力は必ず人が確認してから使います。
03
検証 準備中
AIが外部のサービスを使うとき、どこでつまずくのかを調べます。課題を一つに絞り、小さくつくって試し、結果を確かめてから広げます。
Status — In preparation
Aidle は、設立準備中の当社がこれから立ち上げる部門です。現時点で提供しているサービスや実績はありません。公開できる段階になりしだい、ここでお知らせします。
AIにとって使いやすく、人にとって任せやすい。
AIが使うサービスといっても、その先には必ず、仕事を任せた人がいます。AIにとっての使いやすさと、人にとっての安心。その両方を満たすことを、私たちの開発の基準にします。